先日の「読み合わせプログラム」では、
NPO法人ライフケア代表の関久雄さんの詩集『なじょすべ』を選びました。
関さんは、福島県から山形県に家族を自主避難された被災当事者で
佐渡で子どもの保養キャンプを続けていらっっしゃる詩人です。
今回は
東日本大震災当時、10代だったというメンバーさんたちと
朗読会形式で、みんなの前に置いた椅子に座ってひとりずつ詩を音読しました。
やりきれない辛さ、苦しみ、悲しみや怒りのようなものがその場に拡がり、
重たい空気になりましたが、真剣に受け止められた分だけ、
その後のシェアは意見交換のような活発なものになっていきました。
以下は、朗読会に参加できなかったスタッフやメンバーさんもふくめた感想です。
・どこか遠くに感じる「イメージのなかの出来事」のように捉えていことを実感した。
・「フクシマ」という記号のようになっていた。
・忘れかけていたけど、風化させてはいけないことだと思った。
・「悲惨なニュースのことばかり考えていると具合が悪くなるから気を付けて」とかいう人もいるけど、24時間365日考えていたら具合も悪くなるだろうけど、けして忘れちゃいけないことなんだ。
・今もそこに暮らす人がいること、詩を通して、伝わってくる。
・今日会う家庭教師の高校生生徒にも話してみようとおもう。
・写真もすごくいい。
・当時のニュースで「想定外」という言葉をよく聞いていたことを思い出した。
・自分も原発反対だけど、よりリアルに感じられた。こういう時間は貴重だと思う。
・能登に原発が立てられなくてよかった。ロケット開発なんかしている場合じゃない。
・自分たちの手に負えないものを作って無責任だ。
・「心に、沿うて、ほしいだけ」という言葉は、響く。
・責任がない被災者(被害者)に押し付けて、加害者がのうのうとしているの許せない
・原発の代替案を本気で考える気はあるのか?
・福岡にいる自分にはどこか遠い話のようになっていた。胸が苦しくなる。
被害者が放置される社会、声が届かない社会は悲しいです。憤りも起こります。
ひとりひとりの痛みはその人にしかわからないものですが
同じ人間として、痛みや嘆きに対する想像力を馳せられる感性を失いたくはないです。
アミーガでは今後も定期的に人権や社会問題について
情報共有や学びを続けていきます。
※アミーガのプログラムはすべて自由参加です。
どのような活動や思想・価値観も強制されることはありませんのでご安心ください。
ありがとうございました。